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2010年01月08日(金)更新

中小企業経営者のためのM&A【実践編】Vol.8

デューデリジェンス(買収監査)が終わると、約2週間程度で、調査レポート

なるものが出来上がってきます。

それを基に、クロージングへ向けた最終条件確定のための交渉に入るわけですが、

ここで、もし想定しなかった瑕疵が発覚したとしたらどうなるでしょうか。



1.ブレイク。2.買収価格で調整する。3.問題が解決するまでクロージングを延期する。

4.表明保証で縛る。5.エスクローする。

などなど、状況に応じて対応策はあります。しかしいずれに於いてもオーナー

(売り手)側にとってかなりの負担がかかってしまいます。

売り手企業にとってブレイクしたときのリスクは計り知れないものがあります。

買い手企業だって、ここに至るまでコストがかかっています。

金銭的なものはもとより検討・交渉に費やした時間のウエイトが大きいものです。



では、どうしたら、そういう事態にならないで済むか、

次回は、そのリスクを最小限にと留めるための対策についてお話をしたいと思います。