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2010年05月10日(月)更新

中小企業のお婿さん

「一部の地方で、後継者不足などから経営者の高齢化が進み社長の平均年齢が
上がっている」という調査会社のデータがあります。

社長の交代率は、以前低水準のままのようです。後継者不在によるM&Aは、
潜在的にかなりのニーズがあるものと統計上からも推測できます。


一般の消費者には目立たない製品を開発・製造しているある中小企業の
オーナー社長から、後継者不在によるM&Aの相談を受けています。
その会社のマーケットはニッチな市場です。

事業(技術や取引先等)の継承、および従業員の雇用を守るために
自分の会社(娘)を売却することを決意されました。

でもそれを継承してくれる、ぴたっ!とくる候補先企業(お婿さん)が、というと、
これがなかなか見つからないのも現実問題としてあります。簡単ではないですね。

中小企業が長く商売を続けていくためにはいくつか条件があります。
その一つがニッチな市場を対象にした商売をすることがあげられます。
(大手企業の参入壁)

ただ、そのことが逆に中小企業がM&Aで会社を売却するときの、
障壁になってしまうことが時としてあります。

事業シナジーがあって、双方が納得してかつメリットのある提携って
本当はミラクルなことなのかも知れませんね。

オーナー企業は、やっぱりオーナー企業がぴたっとくるようです。