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2010年05月21日(金)更新
技術力のある中小企業を売却するとき
中小企業でかつ技術力のある会社が、後継者不在等で会社を売却するとき、
オーナーが希望する買手候補先として、
先ず我が社と同等か、それ以上の技術力のある
買い手候補先を希望されることがあります。
わざわざ格下げしてまで大企業の傘下に入る必要もないでしょう。
でも果たしてそうでしょうか。
一見、そうかな、と思われがちですが、・・・。
では、被買収側の従業員(エンジニア)からみたらどうでしょう。
我々よりもノウハウがあり、ましてや資本力もある会社が、
自分たちの親会社になったらとしたら・・・。
殆どのエンジニアはモチベーションが下がるでしょう。
たとえ相手が一部上場企業であったとしても、
被買収側のエンジニアにとっては、
我々としての存在価値を保持できる相手でなければ
人として面白くないはずです。
大企業の傘下に入りさらに技術力を磨こうという志の高い社員も
なかにはいるかも知れません。
しかし主導権は親会社が持っています。
だから全くの同業者よりも関連企業同士の方が
存在価値がありお互いに認め合えるのではいかと思います。(垂直型)
基本的に売却する側よりも買収する側にとってメリットのある方が、
うまくいくのではないでしょうか。
売り手側としては従業員の雇用継続とオーナーの個人保証の解除を
先ず第一の条件として捉え、
事業シナジーは買い手側から見て
あるかないかを検討していった方が良いような気がします。
あくまでも私の独断と偏見ですが・・・。