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2010年08月17日(火)更新
中小企業の後継者選び
ある中小企業に訪問してきました。
オーナーには二人の子供がいます。
一人は息子で現在37歳、一部上場企業に勤務、もう一人は娘で社内に勤務
オーナーは次期後継者対策を10年以上も前から取組んできたとのことです。
その結果、次期後継者は身内ではなく社内から選抜することを決めました。
自社株式対策としては10年前に従業員持株会を発足し一部を譲渡、
また取引先にも一部を譲渡しました。
当然、次期後継者にも幾分か自社株式を保有してもらっています。
でも、銀行の借入金に対する保証は継続とのことでした。
実力主義で後継者を選んだ方が公正でいいと思っている社長は多いかも知れま
せんが、果たしてこれでいいのでしょうか。
私が思うに、
・非上場のオーナー企業に就職することを決めた社員は、出世することより
安定を重視する傾向にあります。
また、やりたい仕事をしたいからという理由もあるでしょう。
・後継者選びは実力主義より、親族から選んだ方が社内的にも対外的にわかり
やすいと思います。特に銀行融資に影響してきます。
・非上場企業といえども、株式は分散しない方がベターです。上場を検討しな
いならばなおさらのことです。
ということで私見ですが、
ご子息が次期後継者として能力があろうとなかろうと、やっぱり跡取りは
ご息子の方がしっくりきます。
それは、継ぐ不幸、継がせる不幸、いやで継いだ家業、でも結果はどうなるか、
だれにもわからないからです。正解なんてありません。
人は、責任と権限を与えることで意外と能力を発揮するものです。
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