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2010年12月25日(土)更新

表向きの株価

表向きの株価の代表例として貸借対照表と損益計算書を使って算出する
方法があります。

貸借対照表は「自己資本」、損益計算書は「営業利益」が基準になります。
端的に純資産額が株価のベースになるという考え方です。

そして利益が出ていたならば、それに利益分を加算した額となり、逆に次年度も
赤字が続くようであれば、純資産額からその分を差引いた額になるという考え方です。

でも、どうでしょうか。
これで実際に、企業本来の価値を表しているといえるでしょうか。

例えば、企業がパテントを保有していたらとしたら、それを開発するまでに費やした
コストと時間は、また技術やノウハウ、優秀な人材は、優良な取引先は、

ロケーションの評価は、等など、これら全てどれをとってみてもロジックで評価するのは
難しいものです。

もう少し突っ込んだ話しをしますと、M&Aで発生するシナジー(企業提携することにより
将来得られる利益:将来価値)は、買収時の企業価値に反映すべきか、否か。

さて、どちらでしょうか。

このように表向きの株価だけでは、通常売る側と買う側の見解が違うものです。

このような状況下で交渉しても結局、最後までその溝が埋まらないという結果に
なってしまいます。

でも、まとめなければなりません。


参照:「中小企業の株価の考え方」2009年5月14日付

2010年12月12日(日)更新

オーナーの懐に入る

M&Aのビジネスを遂行していくうえで、会社を売却する側のオーナーに対し
「懐に入る」という表現をすることがあります。

とは言ってもそう簡単なことではありません。
誰しもができることではありません。
入りすぎてもいけないし、入らなければ本心を聞き出せないし。

オーナーが本当は、何をしたいのか、何をしてほしいのかを聞きだせないと
具体的な交渉はできません。

ですが、要望や推測だけで話しを進めているケースが多々あります。
核心に触れることなく、いつしか外枠の条件だけで交渉が進んでいます。
そうなると当然ブレイクする確立も次第に高くなります。

さらに厄介なのがM&Aが成約したあとに予期せぬ問題が起こった場合です。
これはかなり大変です。内容によっては事業の存続そのものに影響してきます。

ここでいう外枠の条件とは、表向きの株価、売却後のオーナー経営者の進退、
従業員の雇用などをいいます。
参考までにPMIを成功させるためには内枠の条件交渉や議論が必須となります。

そう考えてみるとDDを実施した結果、想定していない問題が発覚しその結果、
ブレイクしてしまうのはある意味ラッキーなのかも知れません。
それでも計り知れない損失はありますが・・・。

修復可能か、不可能か、どちらにしても、成約後に発覚した問題はしこりが
残ってしまいます。

以上のことからM&Aといっても実は単なるビジネスマッチングではないこと
がわかります。かなり高度なノウハウが必要とされます。


次回は、「表向きの株価」とは何のこと? について綴りたいと思います。
(掲載日は12月25日を予定)

2010年12月01日(水)更新

中国国際投資貿易商談会 参会レポート

みなさま

こんにちは、今回は弊社が日本事務局を勤めておりますCIFITの活動報告を

させていただきたいと思います。

「第14回中国国際投資貿易商談会(CIFIT)」について

イベント内容や開催地であるアモイ市の現況をお伝えしたく

参会レポートを作成致しました。よろしければご参照ください。

中国ビジネスを展開していくにあたり何かの気付きになれれば幸甚です。

弊社は、これからも日本企業と中国企業との協業ビジネス(Win-Win)を

積極的に提案・推進して参ります。



会社概要

当社は、M&Aビジネスの専業会社です。 ※詳しくは、当社オフィシャルホームページへ 下記記載のURL(http://mabiz.jp)をクリックしてください。 当社の経営理念がご理解頂けるものと存じます。 宜しくお願い申し上げます。...

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日本の中小企業がもっている底力を世界に発信していきたいです。

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