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2010年06月26日(土)更新

技術を継承することの現実

我々の仕事は、ときに従業員からすると受け入れがたい、信じがたい商売かも知れません。

経営者とともに、従業員の将来のこと(安定的雇用)を願って進めている交渉も、従業員からみれば、会社乗っ取りというイメージに写るのかも知れません。

中小企業のM&Aの成約事例が最近多くなってきました。しかし優良企業で、かつ技術・ノウハウがありながら、ただ本当に後継者がいなかったばっかりに第三者へ経営権を譲渡しなければならない成約事例は、まだそんなにはないと思います。

普通に考えれば、自分が築いてきた、しかも儲かっている会社を他人に売却することなど一般常識ではありえないからです。

同時にそんな境遇のオーナーの気持ちを汲んで交渉ができるコンサルタントが少ないもの事実です。

世界の経済が大きく変わろうとしているなか、メーカーが成長・発展してくためには、人材の確保だけでは解決にならないという現実問題があります。

代表的なのが技術革新と設備投資です。そのためには開発資金や運転資金が必要となります。

では、それをどうやって調達していくのか。個人保証も含め大きな課題です。

資金調達が止まれば企業の成長は止まってしまいます。
そしてやがて衰退します。雇用を維持することができなくなってしまいます。

日本が長年培ってきた業(わざ)と技術、匠の世界を継承していくということは、正直、大変なことなのです。一言では説明できません。

そんな経営者の悩みを現場の従業員の方にもわかってもらえればという切実な願いで、そして結果として “ あのときの選択は正しかった ”と言われるそんなビジネスを心掛けています。

2010年06月21日(月)更新

関東永野会(ふるさと会)

関東永野会は、私のふるさとである地元の会の集いです。
何故か縁あって発足当時(平成10年)からお手伝いをしています。
ボランティアです。

毎年100人を超える方々が集まり、地域別の県人会ではちょっとしたものに
発展してきています。

自慢ではないですが、ここ永野村から上京して成功を収めた優秀な先輩方は、
他に比べてかなり多いのではないでしょうか。

週末は、その次期総会に向けての打合せ&懇親会でした。

この会の特徴は、何といってもみんな同じ永野小学校の出身者であるということ。
ある意味小学校の同窓会とも言えるかも知れません。

参加する年齢層は20才代~80才代と幅広いです。
しかしお互いに直接の面識はなくても、それぞれの親兄弟や親戚、
また同級生でつながっています。

だから年齢層に関係なく共通の話題があり、若者からお年寄りまで楽しく
ワイワイできる会になっています。

そんなふるさとが、現在、農業・林業の後継者問題、若者の労働不足、
また大手企業の工場縮小などと重なり、

ますます深刻化する「過疎化問題」に直面しています。
小学校の教室も空き室が増える一方です。このままでは、・・・。

今の自分に何ができるという訳ではないですが、少しでも何かできないか、
小さなことから、先ずはできることから始めていこうと思います。

2010年06月02日(水)更新

≪CIFIT関連イベント開催のお知らせ≫

≪CIFIT関連イベント開催のお知らせ≫
中国国際投資貿易商談会(China International Fair of Investment and Trade)
GtoG、GtoB、BtoG、BtoB のビジネスマッチングです。

昨年のイベント参加者:海外からの出展者の一例、
Canada Industrial & Commercial Delegation、Officeof Governor Texas、
World Trade Center San Diego、Germany Trade and Invest(GTAI)、
Regione Campania(Italy) Department of Tourism and Industry
など政府関連機構が多数出展。
日本からは沖縄県産業振興公社、佐世保市が出展されました。

中国国内から、北京市、上海市、天津市、重慶市のような中央直轄市及び
すべての省、自治区から出展がありました。
各地方の投資環境、資源、産業政策、有力企業の紹介などを積極的に
アピールしています。


つきましては今年の第14回CIFIT大会にあわせ、日本から参会のツアーを
企画しています。
現時点で計画しているスケジュール及び現地のイベント概要は以下の内容です。
(状況に応じ内容変更することもありますのでご了承ください)

 9月7日(火)移動:日本(成田) ⇒ アモイ
         夜:中国商務部主催レセプションに参加

   8日(水)午前:CIFIT大会開幕式
        午後:①日本参会者向けの中国ビジネスセミナー(フォーラム)
           ②セミナーの後、参加企業からの希望者のみ
           中国ビジネス個別商談会をセッティングします。
           (事前の申込が必要)

   9日(木)オプション①:現地企業、大型レジャー開発現場の視察
        オプション②:観光(客家の土楼:世界遺産に登録)

  10日(金)午前:移動  アモイ ⇒ 上海
        午後:上海市内観光

  11日(土)終日:上海万博 見学

  12日(日)帰国:上海 ⇒ 日本(成田)

現地の企業見学及び開発現場の見学は、ローカルの中国企業、日系企業、
台湾系企業、アモイで建設中のアジア最大ヨットハーバーの工事現場などを
予定しています。
  
この視察ミッションに関しては6月中に募集を開始する予定ですが、
ツアーの内容に関してご質問等がございましたならば、お気軽に
ご連絡をください。

恐縮ですがこちらのホームページよりお願い致します。≪CIFIT 事務局≫

2010年05月25日(火)更新

ふるさと納税


宮崎での口蹄疫被害に対し県外在住者から「ふるさと納税制度」を利用した

寄付申込が相次いでいるとのことです。

ふるさとを想う気持ち、日本人の心を感じます。



私の実家も以前、家畜(牛・豚)を飼育していました。

昔は、ほとんどの農家で牛や豚を飼育していたと思います。

最近では、そんな光景も少なくなりましたが、・・・。


今回の口蹄疫被害は、単なるニュースとしてではなく

身近な出来事として捉えています。


この機会にもっともっと多くの人に「ふるさと納税制度」の仕組みを

知ってもらって活用したら良いのになぁと思っています。


全国の地方都市の活性化に少しでも役に立てばいいんじゃないでしょうか。

2010年05月21日(金)更新

技術力のある中小企業を売却するとき

中小企業でかつ技術力のある会社が、後継者不在等で会社を売却するとき、

オーナーが希望する買手候補先として、

先ず我が社と同等か、それ以上の技術力のある

買い手候補先を希望されることがあります。

わざわざ格下げしてまで大企業の傘下に入る必要もないでしょう。


でも果たしてそうでしょうか。

一見、そうかな、と思われがちですが、・・・。


では、被買収側の従業員(エンジニア)からみたらどうでしょう。

我々よりもノウハウがあり、ましてや資本力もある会社が、

自分たちの親会社になったらとしたら・・・。


殆どのエンジニアはモチベーションが下がるでしょう。

たとえ相手が一部上場企業であったとしても、

被買収側のエンジニアにとっては、

我々としての存在価値を保持できる相手でなければ

人として面白くないはずです。


大企業の傘下に入りさらに技術力を磨こうという志の高い社員も

なかにはいるかも知れません。

しかし主導権は親会社が持っています。


だから全くの同業者よりも関連企業同士の方が

存在価値がありお互いに認め合えるのではいかと思います。(垂直型)


基本的に売却する側よりも買収する側にとってメリットのある方が、

うまくいくのではないでしょうか。


売り手側としては従業員の雇用継続とオーナーの個人保証の解除を

先ず第一の条件として捉え、


事業シナジーは買い手側から見て

あるかないかを検討していった方が良いような気がします。


あくまでも私の独断と偏見ですが・・・。

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