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2010年04月10日(土)更新
国際競争力
今日のテーマは、国際競争力についてです。
≪1≫
ipadに関連する記事で気になったリポートがありましたのでご紹介します。
それは4月9日に日経新聞に掲載された「ipad部品 日本製影薄く」の記事。
調査会社アイサプライ社の分析リポートによると新端末に搭載された電子部品
の大半が韓国や台湾製で、日本メーカーの部品はわずかしか採用されていない
という内容のもの。
日本にとって、技術・ものづくりへの拘りはとても大事なことです。
お家芸ですから。
でも、売れなきゃ意味がない。
ということは、お客様はトップレベルの技術や高品質が、製品を選ぶときの
優先基準ではないということになります。
これは、中国ビジネスにも共通するところ。
ユーザーの求める真のニーズを的確に把握していないことになり、
私はこの現象をいつも「トンチンカン」とで呼んでいます。
≪2≫
昨日の閣議後の記者会見で原口総務大臣と日経ニューメディアの長谷川氏の
「電波の再編成」に関する問答がありました。
前向きな内容でしたので、ご興味のある方は総務省のHPをご参照ください。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/02koho01_000102.html
簡単にいうと周波数割り当てについての議論と整理、
完全デジタル化へ向けた今後の国際競争力に勝つための基盤づくりと
私は理解しています。
今やITからICT(Information and Communication Technology)へと
表現方法も変わりつつあるなか、スマートフォンの普及の速さなどをみても、
今やデジタル放送、携帯電話、Skype、IP電話の戦場はグローバリゼーション。
≪まとめ≫
規制は、時として企業を助けます。しかし、時として国際競争力に負けます。
2010年04月05日(月)更新
中小企業経営者のためのM&A【実践編】vol.11 調印式
オーナー経営者が会社を売却するときの心境を汲んで交渉をしている、
M&A業者って、実際どれくらいいるのだろうと思います。
最近、M&Aそのものが世間に浸透してきたこともあり調印式が事務的になってきている
そんな話しをよく聞きます。なんだか寂しい気がします。
自分が創業しここまで築き上げてきた会社が、判子一つで他人のものになる。
前夜は眠れないオーナーもいます。出来ることなら売却したくないというのが本音でしょう。
だから、私の場合、調印式はちょっとしたイベントを計画します。
例えば、シャンペンで乾杯するとか、調印式後の宴席ではオーナーの家族をお招きするとか、
とにかくオーナーに対して敬意を表することをディールごとに企画しています。
人として節目はとても大切です。
M&Aで大事なのは交渉をまとめて成約することではありません。
目的を履き違えているケースを散見します。
経営者が交代したあとの引継ぎ方法や旧オーナーの支援体制をキチンと構築すること。
これは我々業者としての役目だと思っています。
「本当にM&Aをしてよかった」と言われる仕事をしたいですね。
2010年03月29日(月)更新
中小企業経営者のためのM&A【実践編】vol.10 ディスクロージャー
ディスクロージャー(Disclosure)
M&Aを進めていくなかで、絶対に失敗が許されないのがディスクロージャーです。
従業員への情報開示は、開示した以上後戻りはできません。
※ここでの情報開示は、上場企業の適時開示とは若干ニュアンスが異なります。
あくまでも中小企業を前提としています。
経営者同士の交渉は、結果として白紙になることもあるでしょう。
白紙撤回となっても次へと繋がっていきます。
でも従業員の場合はどうでしょうか。
自分たちの会社が「売りに出ている」という事実を知ったら、
どんなふうに受止めるでしょうか。
恐らく前向きに捉える従業員などいないのではないでしょうか。
従業員からしてみれば、会社の将来や経営方針の云々よりも、先ず第一に、
自分たちの処遇がどうなるのか、クビになるのか、継続して雇用してもらえるのか、
給与はカットされないか、などを考えるはずです。
そして有能な社員ほど次に身の振り方を考えるでしょう。
いくら社長が、「全員引続き雇用継続される、給与体系も今までと変わりません」と、
前向きな発言をしたところで、本心は信用していないものです。
社長(オーナー)の決断を理解してもらえるためには、残念ながら時間で
しかないと思っています。
この事例は、私が担当したある被買収企業に数年後に訪問して
従業員から実際に聞いた話を綴っています。
ということで、後戻りができないのです。後戻りしたら会社の業績に大きく
影響してきます。
だから開示するタイミングがとても重要になります。
また開示する順番もポイントとなります。
ちょっとしたノウハウが必要だと思っています。
2010年03月20日(土)更新
「国会前庭」 私の散歩道
頭の整理をしたいとき、気持ちをすっきりしたいとき、軽い運動も兼ね
歩い訪れる公園があります。
国会議事堂の前にあるその名もずばり“国会前庭”
この場所の歴史は古く井伊彦根藩の上屋敷があった場所、
幕末の大老井伊直弼は、この屋敷から内堀沿いに桜田門に向かう途中で
“桜田門外の変”に遭ったといわれています。
また、公園内には立法、行政、司法の三権分立を象徴する時計塔があります。
その他、日本の高低測量の基準点である日本水準原点のある建物があります。
今朝の日経新聞によると
「景気対応緊急保証制度の利用が100万件を突破、承諾額は約18兆5000億円」
この制度で多くの中小企業が助かっていると思います。
このまま景気が回復してほしいものです。
今日は、気持ち良いポカポカ日和でした。一部桜が咲いていました。
そして私は、ただただこの反動がこないことを願いつつ国会議事堂を後にしました。
2010年03月17日(水)更新
夢がある
最近、「辻松さんは、何をメインに仕事しているのですか」とよく尋ねられるようになりました。
それは多岐にわたりジャンルを越えて活動しているからです。
相手からみると何をしているのか理解し難くなってきているのだと思います。
昔は「後継者不在によるM&A、オーナー経営者の後継者問題に取り組んでいます。」と答えていました。
かわりやすくてとてもシンプルです。お客様もわかりやすかったはずです。
でも最近では「成長戦略のための支援業務、お手伝いをさせて頂いています。」と答えています。
これも抽象的でいまひとつ。
M&Aを中心とするビジネスモデルではなく、M&Aはあくまでも経営戦略のツールにしかすぎない
と思っています。目的は企業の成長を支援することです。
その企業の成長ステージに合わせた支援ができればと思っています。
そのなかに株式公開、M&A、事業承継等も含まれてきます。
今、何をすべきか、そのためにはどうしたらいいか、
いつもそんなことを考えていたら、いつの間にかここまできました。
今までにはない新しい仕組みづくりを現在構築しています。
夢があります。だから苦労が苦労でなく楽しいです。
一緒に夢を語れるメンバーにも恵まれました。
サラリーマン時代にはなかったワクワク感で一杯です。
次世代のあるべき姿だと思っています。
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