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2009年12月22日(火)更新
『<トラブルにならない>社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方』 新刊
井寄奈美さん(著) 新刊「<トラブルにならない>社員の正しい辞めさせ方・給料の下げ方」
雇用問題は、雇用した時点で同時に発生しているもの。期間や個人的な能力はともあれ一緒に仕事をした仲間・家族です。そんな従業員に「辞めてもらうことを告げる」という行為は、法律や書類が整っているからと言って、そう簡単にできる、そんな生易しいものではありません。心情的な部分や他の社員へのモチベーションなどあらゆるところに影響してきます。
経営者は皆つらい思いをしながら雇用問題に取り組んでいるのが現実だと思います。そういった意味からこの本は、会社の信用を崩すことなくトラブルにもならずに辞めて頂くための一冊になるのではないでしょうか。
≪M&Aに於ける雇用問題・課題≫
後継者対策のM&Aでは、一般的に「従業員全員の雇用継続と待遇」を売買契約書に盛込みます。
その時に、いつも議論になるのが「期限をいつまでにするか」ということです。通常1~2年です。逆にそれを呑んでもらえる買い手企業でなければ、オーナーは会社を売ることに合意しません。
また、斜陽産業や赤字企業を買収するとき、対象となる企業は通常キャッシュアウトの状態です。再生計画や黒字化を想定しての買収なのですが、早めの対策を打たないと企業の存続すら危ういことになります。状況に応じて人員整理が必要不可欠となります。事業の存続と残る従業員の雇用を守るため、辛い決断をしなければなりません。