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2010年04月05日(月)更新
中小企業経営者のためのM&A【実践編】vol.11 調印式
オーナー経営者が会社を売却するときの心境を汲んで交渉をしている、
M&A業者って、実際どれくらいいるのだろうと思います。
最近、M&Aそのものが世間に浸透してきたこともあり調印式が事務的になってきている
そんな話しをよく聞きます。なんだか寂しい気がします。
自分が創業しここまで築き上げてきた会社が、判子一つで他人のものになる。
前夜は眠れないオーナーもいます。出来ることなら売却したくないというのが本音でしょう。
だから、私の場合、調印式はちょっとしたイベントを計画します。
例えば、シャンペンで乾杯するとか、調印式後の宴席ではオーナーの家族をお招きするとか、
とにかくオーナーに対して敬意を表することをディールごとに企画しています。
人として節目はとても大切です。
M&Aで大事なのは交渉をまとめて成約することではありません。
目的を履き違えているケースを散見します。
経営者が交代したあとの引継ぎ方法や旧オーナーの支援体制をキチンと構築すること。
これは我々業者としての役目だと思っています。
「本当にM&Aをしてよかった」と言われる仕事をしたいですね。
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