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M&A企業買収は、高収益な優良企業よりもそうじゃない会社の方がベター

投稿日時:2017/08/05(土) 14:40rss

企業買収に於いてごく普通に、
収益性のある、成長性のある、有望な企業を買収したい、
と思っている企業経営者は多いのではないでしょうか。

しかし、経営の視点から、またM&Aの法則(1+1=3以上)で検証すると
あながちそうでもないことに気づきます。

企業買収には、悪い状態の会社や赤字の会社を買収して、収益の出る優良企業へと
改善していく、そんな企業経営者もいます。
その場合のM&A法則は、1+1=5ぐらいに、いやそれ以上に変貌しているようです。

一方、高収益の優良企業を本来よりも高い株価(企業価値)で買収し、
その結果、のれん代の償却も何年かかることやらの、企業買収をしてる経営者は、
ほとんどのケース、買収後、苦戦しているようです。

その要因は何でしょうか。
答えは「人」です。
被買収企業従業員のモチベーションです。

あともう一つ、買収した企業は、高いのれん代を支払っています。
ですのでその回収を急ぐばかりに、被買収企業に早期結果を求めます。

その結果、被買収企業従業員のモチベーションが下がってしまいます。
これでは何のためのM&Aだったのか、本末転倒です。

M&Aを成功させるためには、適正性な株価が絶対条件です。
入札等で高めの落札をした結果、買収価額が当初の目論見よりも高くなれば
そのしっぺ返しが、あとから倍返しで戻ってきます。

かわいそうなのは従業員達ですね。
優良企業の企業経営者は、自社株の高い評価を望みます。
そうじゃない企業の企業経営者は、適正な株価評価で納得されます。

ここでいう適正な株価評価とは、買手企業側からみて安く買収できると思える
価額のことをいいます。
売る側からすると希望する価額よりも安く売却するということになります。

適正な株価については、抽象的な表現で申し訳ないです。
もしご関心がある方がいらっしゃれば、お気軽に辻松までお問合せください。

要は、買う側は安く買いたい、売り側は高く売りたい、当たり前の心理です。
だから現実は、言葉でいうほどきれいごとで交渉は進みません。

でも、オーナーが、会社を売却したあとのことまで、従業員のことを本気で
考えてくれている場合は、そうではないです。きれいごとの交渉が成立します。

状態の悪い会社は、従業員も会社の将来に対して不安を感じているものです。
「うちの会社は大丈夫かしら」と社長のいない席や居酒屋などで従業員同士で
会話をしているかも知れません。

その会社に対し救世主のような感じで資本力のある企業が現れたとしたらどうでしょう。
将来に不安を感じ辞めようと思っていた従業員は、むしろこのままグループ会社の一員
として頑張ろうと気持ちが切り替わる可能性が高くなるものです。
(※)参考までに、辞める社員は、元々その前にやめています。

私の今までの経験から中小企業の従業員は、M&A後、それを理由に辞めたケースは
ほとんどありません。
理由は簡単、被買収企業従業員のモチベーションが上がっているからです。


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株式会社M&A Biz 
代表取締役 辻松 律男


info@mabiz.jp
















 

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