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廃業を選択する中小企業

投稿日時:2018/06/22(金) 09:58rss

先月、ある1件のオーナー経営の中小企業が廃業致しました。

1.親族内承継
2.第三者によるM&A

この二つの選択肢をもって、事業承継対策について最善を尽くしてきました。
しかし残念ですが、どちらの選択肢にも至らず廃業することとなりました。

1.親族内承継について
次期後継者の経営者としての能力や、対象会社の製造業としての将来性など
あらゆる視点から検証しました。

2.M&Aについて
シナジーのある買手候補企業を探索し、アプローチを開始しました。
買手候補先として名乗を挙げた会社が数社ありました。
経営者同士(いわゆるトップ面談)による話し合い(交渉)を持ちましたが、
しかし、残念ながら最終合意までには至りませんでした。

事業承継対策として会社を売却するといっても、そこには従業員の雇用があり、
事業継続が、会社を譲渡する相手先への前提条件となります。
当然そこには借入金の引継ぎ(負債)もついてきます。
新たな設備投資も必要になるでしょう。

また、おいしいとこ取りだけの匂いがする候補先に対しては当然ですが、
オーナーは、会社を売却しません。

廃業を検討するぐらいなら、と思われる方も多いと思いますが、
オーナーにとって会社を売るということは、そう単純なことではないのです。

今回、会社を清算するにあたり、
負債(借入金)も全部清算して借金なしとなり、残った余剰資産を原資に
近々、従業員みんなで社員旅行に行くそうです。

〔最後に〕
廃業するぐらいなら、どこかの会社に引き継いでもらった方が
良いように思われがちですが、

その事業モデルの将来性に限りがあるとしたら、
時代の流れに逆らえないとしたら、

若い社員がいる会社程、早い段階でモデルチェンジ(または廃業)
した方が、本当は社員のためになります。
でも口で言うほど簡単なことではありません。

今回の経営判断に正解・不正解はありませんが、
下手な延命をしない方が、いいのかも知れません。

廃業について詳細をご希望の方は、下記までご相談ください。
***************************************************
〒107-0052東京都港区赤坂3丁目2番6号 赤坂中央ビル7F
  株式会社 M&A Biz
 代表取締役 辻 松 律 男
  e-mail: tsujimatsu@mabiz.jp
 ホームページ: http://mabiz.jp

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